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タラノキ   (ウコギ科タラノキ属:落葉性低木:樹高 〜4メートル:花期 〜8月)

薬効
滋養強壮 胃がん 糖尿病 糖尿病合併症 高血圧症 疲労回復
           
分布生育場所

科名:ウコギ科/属名:タラノキ属
和名:楤木/生薬名;タラ根皮(タラコンピ)/学名:Aralia elata
日本全土の日当たりのよい山地、道端、がけ地、荒地に自生。

幹に刺が無いウコギ科タラノキ属メダラ


(←拡大画像はクリックします)

見分け方・特徴

タラノキは、落葉性の低木で、幹は余り分岐せず真っ直ぐのびて、上方で枝分かれしています。
幹には鋭い刺があります。葉は2回羽状複葉で互生、長さ50〜100センチ、葉柄の長さが15〜30センチの大きい葉を四方に突き出します。
小葉の形は卵形から楕円形、各羽片は5〜9枚、長さ5〜12センチ、巾2〜7センチで先は尖っていて、葉縁は鋸歯状となっています。
花は小さな白色で多数、円錐状の大型花序で、1つの花はがく片、花弁、雄しべ、花柱、いずれも5の数で成りたっています。
果実は、漿果で小さな径3ミリ程の球形で黒色に熟します。

全体がやや小型で、刺の少ないものがメダラといい、山草として食用にするには、こちらが喜ばれています。


採集と調整
幹皮、根皮を秋から春先の3月頃までに採取して、水洗いをした後に刻んで、日干しにします。
生薬名を、タラ根皮(タラコンピ)と呼ぶ
薬効は根皮の方がすぐれているとされ、一般に幹皮は根皮の1.5倍を用います。


薬効・用い方
健胃、整腸、強壮の効果があって、胃腸病に良く用いられますが、胃がんや糖尿病にも貴重な薬草の一つとして用いられています。

糖尿病には、タラノキの実の煎液でもよいのですが、古くから民間療法として知られている方法として、タラノキの根皮、連銭草(カキドオシ)、枇杷(ビワ)葉を各5グラムに、水0.5リットルを加えて、煎じながら約半量まで煮詰めたものをこして、3回に分けて食間に服用します。
また、これにフジバカマの全草を干したものを、5グラム加えることもあります。
タラノキだけの場合は、1日量10〜20グラムにします。

胃腸病や健胃に、乾燥した樹皮、根皮1日量10〜15グラムを水0.5リットルで半量まで煎じて3回に分けて服用する

茎の刺(とげ)だけを集めたものは、高血圧に1日5〜10グラムを煎じ食間に3回服用します。
刺の多用は胃腸障害の副作用のある場合があり注意が必要になります。

タラノキは、生薬名を、そうぼく、そうこんといいます。健胃、整腸、胃腸病、糖尿病、神経痛、高血圧症、腎臓病、胃がん、強壮強精などに効果があるとされます。


その他
名前の由来は、地方では、タロウノキ、タロノキ、ウドと同様に山菜の王様から、タロウウドなど、人名の「太郎(たろう)」を連想させるような呼び名があります。
これには「太郎の木」ということから、転訛(てんか)して、タラノキと呼ばれるようになったという説もあります。

タラノキは、特有の香気と味覚は山菜の中でも最上位にランクされています。山薬、薬草の王者です。
タラノキの芽は、山のバターとも呼ばれるくらいの多くの脂質とタンパク質を含んでいて、栄養的にも価値の高いものです。
春に芽吹いたばかりの若芽を基部から採取して、はかま取り除き軽く塩茹でしてから調理するが、てんぷらは生のまま揚げますタラノキのてんぷらは山菜料理の王様で、独特の香りとまろやかな味覚は一度口にすると強烈な印象を残して忘れられない味になります。
タラノキの塩茹では、適当に刻みサンショウの芽をよく潰して、白味噌とミリンを加えてあえます。
ごまあえは、すりごま、醤油、ミリンかハチミツをよくあえます。
油やマーガリンで炒めて、塩・コショウで味付けても、おひたし、ホイル焼き、粕漬け、あえもの、にびたし、焼いて味噌を付けたり、食べることで成人病の予防に効果があるとされます。

タラノキは、日本各地、朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部に広く分布しています。

民間薬:民間薬とは、日本で文字の無いような古くから伝わり生活の中に溶け込み、自然と伝えられてきたもので、その用い方も、経験や体験などから言い伝えられてきました。
民間薬は、多くは単一で用いますが古くから伝わる胃腸病の妙薬として知られている「陀羅尼助(だらにすけ)」や「お百草」、「御獄(おんたけ)山の百草」のように調合して用いる場合もあります。
民間は一般的に用いるので、まず、安全で副作用が無いことが一番の条件になります。
民間薬として、センブリドクダミゲンノショウコキササゲカキドオシタラノキウラジロガシがよく知られています。


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Photo Masayuki Tsuno
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