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オオシマザクラ       （バラ科サクラ属：落葉高木：樹高 ～10メートル：花期 ～4月）

薬効
鎮咳 解熱 打撲傷 二日酔い 魚肉の食中毒 桜餅の葉
安眠枕に
分布生育場所

科名：バラ科/属名：サクラ属
和名：大島桜/学名：Prunus Iannesiana var.speciosa
本州の房総半島、三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島に自生
伊豆大島の大島桜の株は国の特別天然記念物

バラ科サクラ属ソメイヨシノ（染井吉野/Prunus×yedoensis cv.Yedoensis）
バラ科サクラ属ギョイコウ（御衣黄/Prunus Lannesiana cv.Gioiko）
バラ科サクラ属ヤマザクラ（山桜/Prunus jamasakura）
バラ科サクラ属オオヤマザクラ（大山桜/Prunus sargentii）
バラ科サクラ属カンヒザクラ（寒緋桜/Prunus campanulata）
バラ科サクラ属マメザクラ（豆桜/Prunus incisa）
バラ科サクラ属ジュウガツザクラ（十月桜/Prunus × subhirtella cv.Autumnalis）
バラ科サクラ属河津桜（Prunus lannesiana cv. Kawazu-zakura）


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見分け方・特徴

高さ8～10メートルになる落葉高木、直径50センチにもなり、さらに高さも15メートル、直径2メートルにもなるという
樹皮は暗灰色、濃褐色の皮目がある、新枝は淡褐色
葉は互生、倒卵状長楕円形～倒卵状楕円形、先端は尾状に長く、葉縁には重鋸歯がある
葉質はやや厚く、表面は濃緑色、裏面は淡緑色、両面無毛、長さ8～13センチ、幅5～8センチ
花は3月下旬～4月上旬頃、葉の展開と同時に、前年枝の葉腋に白色の花が散形状～散房状に3～4個つく
雄しべ24～32、雌しべ1、花弁5、長さ1.5～2.5センチの大型
果実は核果、直径約1.2センチ、5～6月頃に黒褐色に熟して甘い
材は他のサクラより柔らかく、成長が早いので、建築材、器具材、機械材、楽器材、家具材や薪炭材に利用された
採集と調整
夏季に樹皮を剥ぎ取り、日干しにして乾燥させる
葉は葉桜の頃に採取して日干しにして乾燥させる
桜餅用の葉は、葉を1枚づつ重ねて束ね、石を乗せて半年以上塩漬けにして漬け込む
薬効・用い方
有効成分は、フラボノイド・サクラネチン、この配糖体のサクラニン、ゲンカニンとこの配糖体のゲルゴンカニンなどを含む
葉にはクマリンを含み、葉が塩漬けにより加水分解反応で芳香性クマリンが遊離して桜餅の独特の芳香が出る

乾燥した樹皮、葉を1日量、15～20グラムに水0.4～0.6リットルを半量程度まで煮詰めて、鎮咳、解熱、魚肉の中毒に服用、打撲には患部に塗布する


　
その他
名の由来は、本州房総半島、三浦半島、伊豆半島、伊豆諸島、伊豆大島に多く自生したことから、オオシマザクラの名になった

成長が早く大木になるので、薪炭材や建築材などに利用されて全国各地に植栽された
また、他の桜と比較して、潮風や大気汚染にも強く、庭木、街路樹、公園樹にも植栽され、繁殖も、実生、接木、挿し木と比較的容易に増やすことができるという


　
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Photo Masayuki Tsuno
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