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ナツハゼ       　　　　 　 （ツツジ科スノキ属：落葉低木：樹高 ～3メートル：花期 ～6月）

薬効
食用 果実酒
分布生育場所

科名：ツツジ科/属名：スノキ属
和名：夏櫨/学名：Vaccinium oldhami
北海道、本州、九州、四国の山地、花崗岩の土地を好み、関東ローム層の武蔵野、相模地域では少ない
朝鮮半島南部、中国に分布

ツツジ科スノキ属シャシャンボ（小小ん坊）
ツツジ科スノキ属アクシバ（灰汁柴）


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見分け方・特徴

高さ1～3メートルになる落葉低木で秋の紅葉に趣きがある
幹は単一から株立ちになり枝はよくわかれて広がる
樹皮は灰褐色、縦に裂けて薄片になり落ち、若枝は赤褐色、褐色の腺毛がある
葉は、互生、楕円形～広卵形、長さ3～8センチ、幅2～4センチ、葉縁は全縁、粗い毛が見える 。葉質は薄く波をうつ
花は、5～6月、枝先から長さ5～6センチの花穂を出して、赤褐色を帯びた淡黄緑色の小形鐘形の花を総状花序につける
花冠は長さ4～5ミリ、先が浅く5裂して少し反り返る、雄しべ10、花冠の中に見える
果実は液果で球形、直径5～6ミリ、緑色～黒褐色～黒色に熟し、10～11月ころに採取して食べると甘酸っぱい
果実の中に1.5～2ミリの種子がある
採集と調整
果実が黒く熟す、10～11月ころに採取する
薬効・用い方
黒く熟した果実を生で食べる、甘酸っぱく、酸味が強い

ナツハゼの、黒く熟した果実を200～300グラムを良く洗い、数日陰干しにしてから、約3倍量の35度ホワイトリカーに漬け冷暗所に3～6ヶ月保存して材料を引き上げ果実酒にして飲む。
クエン酸、リンゴ酸などの有機酸を含み、疲労回復、滋養強壮などに良く、味も色の良い果実酒になる
その他
名の由来は、葉質が薄く、夏の強い日に当たると、ハゼノキのように、紅葉することから、ナツハゼの名になったという


　
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Photo Masayuki Tsuno
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