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イブキジャコウソウ   (シソ科ジャコウソウ属:常緑矮性低木:草丈 〜2センチ:花期 〜7月)

薬効
かぜ          
           
分布生育場所

科名:シソ科/属名:ジャコウソウ属
和名:伊吹麝香草/別名:百里香(ひゃくりこう)/学名:Thymus quinquecostatus
日本全土の高山から低山までの日当たりのよい岩場や草地
朝鮮半島、中国、インドに分布

近縁種のタイム(タチジャコウソウ)


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見分け方・特徴

滋賀県の伊吹山に多く自生するところからこの名がついています。石灰石、蛇絞岩、安山岩地帯によく生え、茎は地上をはって延び、じゅうたんのように群落をつくっています。木本類で一番矮性と言えます。
枝は斜め上に、のびて3〜15センチほどになります。葉は対生、短柄について、形は卵形、基部はくさび形をしています。長さ5〜10ミリ程度で、葉縁は全縁、表裏に腺点があります。もむと特有の芳香があります。
花は枝の先端部に集まって密につきます。色は淡紅色、形は唇形、上唇はまっすぐ、下唇は3裂し、がくも同様唇形ですが、上唇は3裂、下唇は2裂となっています。雄しべは4本、そのうちの2本は長くなっています。


採集と調整
6〜7月の開花期に、地上の茎葉をそのまま刈り取り、水洗いした後に陰干しにします。

薬効・用い方
有効成分は、発汗作用があるパラ・シメン、カルバクロール、チモールなどの精油成分

発汗作用があり、かぜに用いると効き目があります。
乾燥したものを、1回量2〜3グラム、カップに入れて熱湯を注いで服用します


その他
名の由来は、滋賀県の伊吹山(いぶき)の石灰岩が露出する日当たりのよい地帯に多く自生があり、麝香(じゃこう)のような香りがすることから、伊吹麝香草(いぶきじゃこうそう)の名になった

全草に麝香(じゃこう)のような香りがあることから、伊吹麝香草(いぶきじゃこうそう)の名があり、別名を百里香(ひゃくりこう)といい、香りが百里の遠くまで届くという意味を持っている

香料植物として広く世界中で栽培されています。日当たりのよい粘質土壌のところなら容易に栽培することができます。日本でも植物園とくに薬草園では見本的に栽培されています。

南ヨーロッパ原産の常緑の低木で、イブキジャコウソウの類似植物でタチジャコウソウは、香料植物として世界中で栽培されています。芳香は開花直前が最も強く、この時期に茎葉を刈り採り、乾燥したものをタイムと呼びます。
タイムは鎮咳、鎮痛など薬用にも用いられますが、大部分はソース類、ハム、カレーなどにスパイスとして利用されます。

芳香成分は、パラ・シメン、カルバクロール、チモールなどの精油成分です。
学名チームス・セルピルムは、イブキジャコウソウの母種でヨーロッパ中南部、北アジア、北米などに分布するものです。
開花期の全草をセルピルム草といい、それからしぼった精油をケンデル油といって防腐剤に利用されています。


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Photo Masayuki Tsuno
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