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ヤマモモ          (ヤマモモ科ヤマモモ属:常緑高木:樹高 〜15メートル:花期 〜4月)

薬効
かいせん 捻挫(ねんざ) 口内炎 打撲傷(うちみ)
分布生育場所

科名:ヤマモモ科/属名:ヤマモモ属
和名:山桃/生薬名:楊梅皮(ようばいひ)/楊梅(ようばい)/学名:Myrica rubra
暖地の海岸、山野に多く自生する常緑高木


(←拡大画像はクリックします)

見分け方・特徴

高さが15メートルにも達する常緑高木で雌雄異種。
幹は、分枝して樹形が丸くなります。
葉は、7〜15センチの長楕円形で、密に互生し、全縁、革質、無毛、短い柄があります。
花は、4月ころ葉の脇から花穂を出して、小花を付けます。
雄花は、2〜3個の小苞(ほう)に包まれ、3〜6本の雄ずいがあります。
雌花は、2個の小苞(ほう)に包まれ、紅色の雌しべが1本あります。
果実は、球状で直径1.5〜2センチで、緑色から、梅雨明けころには、紅紫色に熟し、食べると甘酸っぱい味がします。

採集と調整
夏の土用のころに、果実に採取して、樹皮をはいで天日で乾燥させます。
これを生薬で、楊梅皮(ようばいひ)といいます。
また、夏に採取した暗紅紫色に熟した果実を、楊梅(ようばい)と呼び生食するが、腐りやすく一般には販売店には売られない

薬効・用い方
有効成分:樹皮に、タンニン、フラボン配糖体のミリシトリンなどを含有

楊梅(ようばい)は、健胃、整腸や唾液の分泌を促進する作用や消化を助ける作用があります。

生食しますが、腐りやすく、塩づけやヤマモモ酒にします

楊梅皮(ようばいひ)は、下痢止めなどに1回3グラムを、水0.2リットルで、半量まで煎じて服用します
また、扁桃腺、口内炎や口内のただれには、この煎液でうがいをします。

打撲傷、捻挫には、楊梅皮(ようばいひ)末を、卵白や酢で練って、患部に塗布します。
しっしん、かぶれなどにも、上記の煎液を冷やして塗布します。

ヤマモモ酒
ヤマモモの熟果300グラム、35度のホワイトリカー1.8リットルで、3ヶ月冷暗所に保全します。滋養強壮、冷え性、健胃に効果があります

その他
ヤマモモの名前の由来は、夏ころに紅紫色に熟す果実は、甘酸っぱく、山桃(やまもも)という意味で呼ばれたとされています
漢名の、楊梅皮(ようばいひ)とは、中国の古書には「その形が水楊子(トウダイグサ科のナンバンヤナギの果実)のように見えて、味が甘酸っぱく梅に似ているから、楊梅皮(ようばいひ)となづけた」という記述があります

樹皮は古くから、染料として用いられ、魚網を染めていました。
これは、塩水に強いことから用いられていて、媒染剤にミヨウバンを用いると、黄色になり、鉄塩を用いると、こげ茶色に染まりました。
現在は、合成繊維が魚網に用いられています。

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Photo Masayuki Tsuno
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