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マオウ                 (マオウ科マオウ属:常緑低木:樹高 〜 センチ:花期 〜 月)

薬効
せき・たん ぜんそく(気管支ぜんそく) 百日ぜき 関節炎 発汗・解熱 高血圧
抗ウイルス
分布生育場所

科名:マオウ科/属名:マオウ属
生薬名:麻黄(まおう)/学名:Ephedra sinica


(←拡大画像はクリックします)

見分け方・特徴

マオウは、小低木で根茎(こんけい)は太く枝別れして、地中に多数の根を深くおろします。
茎は、緑色でトクサにように稜線(りょうせん)が数本あります。茎の高さは20〜25センチくらいで、少し分岐し直立します。
茎の節間は3〜5センチ、直径1ミリくらい、葉は退化して微細な小鱗片(りんぺん)状になっていて、節に対生(たいせい)につきます。

採集と調整
採取は、秋に地上部の茎を刈り取り、日陰で乾燥させます。
青いままに乾燥するので、1〜2センチくらいに切ります。
これを生薬(しょうやく)で、麻黄(まおう)といいます。

薬効・用い方
麻黄(まおう)の主成分は、アルカロイドで、そのうちではエフェドリンが主成分です。
麻黄(まおう)から生成したエフェドリンは、塩酸エフェドリンとして以下の治療に用いられます。
塩酸エフェドリンの10%水溶液は散腫(さんしゅ)薬として用いられていて、ほかには鎮咳(ちんがい)薬としてぜんそく、百日ぜきに特効があります。

麻黄(まおう)については、吉益東洞の表した「薬徴」には「喘咳、水気を主治す。故に一身黄腫、悪風、悪寒、無汗を治し、頭痛、発熱、身疼、骨筋痛を兼治す」という記述があります。これは、麻黄(まおう)の薬能についてよく述べられています。
また、これらの薬効については現代医学において解明されているのは発汗、解熱、気管支けいれんの解除、利尿(りにょう)、血圧上昇、抗ウイルス作用のあることなどですが、まだ説明のつかない薬効の多くあります。

麻黄(まおう)の、節間部分には発汗作用があり、節および根には制汗作用があります。

漢方では、発汗、解熱、鎮咳薬としてや関節の疼痛(とうつう)などに、1日量8〜10グラムとして、水0.4リットルを加えて煎じて、約2分の1量まで煮詰めたものを食間か食前に3回に分けて服用します。

麻黄(まおう)は、単独で用いるよりも、麻黄(まおう)剤として他の生薬と組合わせて用いられています。
その麻黄(まおう)が配合されている漢方薬は、20種類以上もあり、葛根湯(かっこんとう)麻黄湯(まおうとう)麻黄附子甘草湯(まおうぶしかんぞうとう)などがあります。


その他
麻黄(まおう)は、中国の古書「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」の中品に収載されていて、麻黄(まおう)の名前は、味が麻痺性の味で色が黄色のことから、ついた名ということが中国の李時珍(りじちん)という人が述べています。

麻黄(まおう)の中国での利用の歴史は古く、チェンとシュミットという医学博士により、麻黄(まおう)が、気管支ぜんそくによく効くことが発見されてから、世界中でも広く認識されるようになり、現在のように漢方処方にも西洋医学でも応用されるようになりました。

その麻黄(まおう)の有効成分エフェドリンは、日本の医学博士長井長義により初めて抽出されました。
それから、麻黄(まおう)のエフェドリンが中国の陳克恢によって合成されて、新薬時代が始まったといえます。


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Photo  Masayuki  Tsuno
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