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ヘチマ        (ウリ科ヘチマ属:蔓性1年草:草丈 〜 センチ:花期 〜8月)

薬効
せき・たん ぜんそく(気管支ぜんそく) 心臓病 むくみ(浮腫・水腫) 小便不利 美容・美膚
腹痛
分布生育場所

科名:ウリ科/属名:ヘチマ属
和名:糸瓜/生薬名:糸瓜(しか)/学名:Luffa cylindrica
インド原産とされ中国へ11〜12世紀の宋の時代に渡り、日本に16〜17世紀渡来し、江戸時代には本州中部以南で栽培され静岡県の浜松や袋井が産地として知られている
現在は日本全国で栽培


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見分け方・特徴

つる性の1年草で、茎には稜(りょう)があり、巻きひげが他のものに絡みついて生長します。
葉は、長柄に掌状で浅く4〜7裂します。
花は、夏に葉柄から柄を出して黄色の 大型の花をつけます。
果実は、大きく 円錐状のうり形で、果肉は繊維質の網状組織で、これが、ヘチマです。


採集と調整
秋に生の果実を採取します。
種子は、採取して日干しにして乾燥させます。
果実、ヘチマ水を、糸瓜(しか)といいます。


へちま水:秋9〜10月に、地上30センチくらいの場所の蔓(つる)を切り、地上約30センチの方の切り口を、曲げてビンに差し込んでおくと、根から吸い上げた水がビンに溜まり、これを、へちま水と呼びます。
根のまわりに、水を十分冠水しておくと1晩で約1リットルの、ヘチマ水が採れる

ヘチマタワシ:晩秋に果実を、さらして繊維だけにして、タワシを作ります。
この、へちまタワシは、江戸時代から静岡県の浜松、袋井が産地として有名です。


薬効・用い方
含有成分は、サポニン他

民間では、咳、痰、利尿薬として、生の果実を輪切りにして、煮出し汁を服用します。
月経過多には、種子を1日量10グラムを、適量の水で煎じて、3回に服用します。
心臓病、喘息、腹痛、頭痛などには、へちま水を、一度沸騰させてから、1回量0.1リットル飲みます。

ひび、あかぎれなどの化粧水には、へちま水0.5リットルを煮沸して冷まし、 グリセリン100CC、アルコール(日本薬局方)300CCを混ぜて化粧水にする

咳止め、むくみ、利尿には、一度沸騰させてから用います。

つぼみは、天ぷらに、若葉、果実の未熟果も、苦味がなく食用にします。
皮をむき、揚げ物や汁の実、漬物、日干しにして「干し瓜」として、冬季の保存食品に利用します。


その他
ヘチマは、熱帯アジアの原産で、日本には古くに渡来して各地で栽培されています。

江戸時代の大奥の御用達の、「糸瓜水(しかすい)」ヘチマ水の化粧水は、文政五年・小石川御薬園の「御製薬差上帳」という記録には、一夏に一石一斗三升という記録があります。これは、現在の石油かん11杯分に相当する量になり、相当な株の、ヘチマを栽培していたことがうかがえます。

名前の由来は、古くには、漢名の糸瓜(いとうり)と呼ばれていたのですが、そのうちに「い」が抜けてしまい、トウリ(と瓜)になりました。この「ト(と)」とは、イロハニホヘトチリでいくと、「へ」と「ち」の間にあるから、ヘチマ(へち間)になったという、面白い名前の由来があります。

大言海(だいげんかい)には、「糸瓜(いとうり)ヲ約メテとうりトモ云フ、とハ伊呂波(いろは)歌ニテ、ヘトちトノ間(ま)ナレバ云フ」という記述がある

ヘチマの栽培方法
4月上旬ころに播種する。
種子は、1昼夜水に漬け、苗床にまき、本葉が4枚になったら定植して、茎が伸び始めたら、棚などに茎を誘導する。
施肥は、定植前に元肥として、株あたり約堆肥3、化成肥料1の割合で適量を土と良く混ぜておくと良い
       
入浴用のヘチマの作り方
秋に十分肥大した果実を収穫して、バケツなどに水を入れて、ヘチマ果実を入れ、果実が浮き上がらないように重しなどで沈めておく
約2週間で、果肉が腐ってくるので、果実を取り出して腐った果肉を洗い落とす
繊維質の網状組織のヘチマは、風通の良い場所につるして乾燥したら適当な長さに切って、入浴用ヘチマとして使う



       

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Photo Masayuki Tsuno
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