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ナンキンハゼ       （ツバキ科シラキ属：落葉高木：樹高 ～15メートル：花期 ～7月）

薬効
利尿 中国木蝋
分布生育場所

科名：ツバキ科/属名：シラキ属
和名：南京櫨/学名：Sapium sebiferum
中国原産、山東省以南の地域に多い。日本全国に植栽



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見分け方・特徴

中国原産、山東省以南の地域に多く自生する落葉高木で江戸時代に渡来
高さ15メートル、直径35センチになり、樹皮は灰褐色、不規則に縦裂し全株無毛
葉は互生、菱形状卵形、長さ3.5～8センチ、幅3.5～7センチ、先端は尾状に尖り、全縁
花は7月頃、枝先に黄緑色の小花を多数つけた総状花序が立ち、長さ6～18センチ、上部は雄花多数、基部に雌花が数個つく
果実は蒴果、3稜の編球形、直径約1.5センチ、、10～11月頃褐色に熟し3個の種子があり、白い蠟質の仮種皮に包まれる
採集と調整
秋に果実を採取し種子を集めて、温度をくわえて圧縮すると蠟様物質がとる。
ススキ類の茎を軸にして灯心を巻き、この蠟を塗り重ねて、茎を抜き取ったローソクが中国木蝋で、油煙が少ないという特徴がある

根の皮を薬用にして、随時採取して水洗い後、日干しにして乾燥する
薬効・用い方
有効成分は、樹皮、葉にベータ・シトステロール、イソクエルチトリン、エラーグ酸などを含有、種子には多量の脂肪油を含み、パルミチン酸、油酸などのグリセリードが含まれる

利尿には、1日量5～8グラム、水0.4～0.6リットルで半量まで煎じて1日数回服用する


　
その他
名の由来は、秋に紅葉する葉が美しく、ハゼノキの紅葉に見立て、南京から渡来したことからナンキンハゼの名になった

漢名は鳥桕（うきゅう）で、日本では比較的暖地の公園樹、街路樹、庭木などに植栽される


　
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Photo Masayuki Tsuno
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