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エゾニワトコ       （スイカズラ科ニワトコ属：落葉低木：樹高 ～5メートル：花期 ～7月）

薬効
発汗・解熱 利尿 腰痛・神経痛
分布生育場所

科名：スイカズラ科/属名：ニワトコ属
和名：蝦夷接骨木/学名：Sambucus racemosa ssp.kamtschatica
北海道、本州関東地方北部以北の山地
南千島、カムチャッカ、朝鮮半島、中国東北地域、サハリンに分布

スイカズラ科ニワトコ属ニワトコ（接骨木）

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見分け方・特徴

山地に普通に見られる落葉低木で高さ3～8メートル
樹皮は淡褐色、枝は良く伸びて繁茂する
葉は奇数羽状複葉、小葉5～7枚、長楕円形、長さ5～20センチ、幅3～10センチ、葉縁には粗鋸歯があり、表面には短毛がある
花は4～7月頃、新枝の先端に直径3～10センチの円錐花序に5～7ミリの淡白色の小花を多数つける
果実は核果、長さ約7ミリの卵状で、8月頃に赤く熟す
ニワトコとの区別は、葉が大きく卵状で花序に乳頭突起があることで区別するという
採集と調整
花は蕾の時期に採取して陰干しする
葉や小枝は7～8月頃に採取して、刻んでから日干しにして乾燥させる


　
薬効・用い方
有効成分は、硝酸カリウム、ステロイド・カンペステロール、ベータ・シトステロールなど、ほぼニワトコと同様の成分を含む

発汗・解熱には、1回量乾燥花5グラムに熱湯で飲用する
利尿には、乾燥枝葉10グラム、水0.4リットルを適量まで煎じて、1日3回服用する
腰痛、神経痛、ひざに水がたまって痛むときには、乾燥枝葉50～100グラムを木綿の袋に入れて鍋で煮だしてから、浴槽に入れて入浴する


　
その他
名の由来は、北海道に多いニワトコから、エゾニワトコの名になった

ニワトコの名の語源説は多くあるが、古い時代から、この木の幹を削った、削花（けずりばな）を祭儀に供えたという。削花（けずりばな）は、今も小正月に飾る風習が残っているという
新しい家を造るとき、家の庭先に祭壇（床）を造り削花（けずりばな）を飾り、神事を行ったということから、庭床（ニワトコ）の名の由来という


　
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Photo Masayuki Tsuno
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