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タチアオイ       （アオイ科ビロードアオイ属：2年草：草丈 ～150センチ：花期 ～7月）

薬効
利尿
分布生育場所

科名：アオイ科/属名：ビロードアオイ属
和名：立葵/蜀葵/学名：Althaea rosea Cay.(Hollyhock)
中国原産、古い時代に薬草、観賞用に渡来した

アオイ科ゼニアオイ属ゼニアオイ（銭葵）

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見分け方・特徴

中国原産といわれるがトルコやヨーロッパのビーロードアオイ属の雑種説が有力
園芸種としては英名Hollyhock（ホリホック）と呼ばれる
高さ1～1.5メートルの大型の2年草、全体に毛があり、葉は心臓形
花は6～7月下から上に約10センチの美しい花を順につける
花の色は赤色～桃色～白色まであり多彩
ヨーロッパ原産のビロードアオイ（ウスベニタチアオイ）は、全草に綿毛がある
マジョレット・シルバーパフは品種改良された1年草で春に種を蒔くとその年に花が咲く
採集と調整
夏から秋の開花期に、花を採取して日干しにして乾燥したものを生薬名で蜀葵（しょっき）と呼ぶ

また、ヨーロッパ原産のビロードアオイ（ウスベニタチアオイ）の根は、アルテア根と呼び、のどのうがい薬にする
薬効・用い方
有効成分は、粘液質などを含む

利尿には、乾燥した花4～8グラム、水0.3リットル、半量まで煎じて服用する、根の場合は、10～15グラムを水0.3リットル、半量まで煎じて服用するという


　
その他
名の由来は、本草和妙（ほんぞうわみょう/918）では、漢名蜀葵（しょっき）、和名加良阿布比（からあふひ）とした。これは、唐（から）の葵（あおい）の意味になる
江戸時代末期の小野嵐山（おのらんざん）は、蜀葵（しょっき）から、ハナアフヒ、ツユアフヒ、タチアフヒの字をあて、書画、詩文などの葵花（あおいばな）とは、蜀葵（しょっき）を云うと述べていて、これから蜀葵（しょっき）が、タチアオイの名に転嫁した

大和本草（やまとほんぞう/1708）には、タチアオイの茎を水に2日ひたし、皮をとり、枯れた茎を焼いて灰にして、その灰に火種を入れておくと、火種は久しく消えないという記述がある


　
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Photo Masayuki Tsuno
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