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キク                (キク科キク属:多年草:草丈 〜80センチ:花期 〜10月)

薬効
風邪 高血圧 めまい しもやけ 腫れ物 食用
分布生育場所

科名:キク科/属名:キク属
和名:菊/学名:Chrysanthemum morifolium
中国原産、日本全土で観賞用、食用に栽培

日本の伝統(古典)菊の嵯峨菊
本州日本海側の高山に自生するチョウジギク、海岸の岩場・砂地に自生するイソギク


(←拡大画像はクリックします)/画像はカキノモト

見分け方・特徴

茎は直立して上部で枝分けれする
葉は、互生して大きな切り込みがある

一般に菊は、中国北部原産のチョウセンノギクと中国中部原産のハイシマカンギクの交配で生まれたといわれ、日本に渡来後の品種改良により、江戸時代に観賞用と味や香りのよい食用菊とに分けられて、さらに品種改良が繰り返された


採集と調整
薬用としては、中国から輸入されている、黄甘菊(おうかんぎく)を乾燥したもので、生薬名で菊花(きくか)という

一般には、霜の降りる前日に、菊の花を採取して陰干しして乾燥させる


 
薬効・用い方
有効成分は、アデニン、コリン、アピゲニンの配糖体ほか

菊花(きくか)は、頭痛、めまい、耳鳴りなどに1日量8グラムを水0.4リットルで半量まで煎じて3回に分けて服用する

また、菊を乾燥したものは、風邪の発熱、咳止め、めまい、耳鳴りなどに1日量10〜20グラムを水0.4リットルで半量まで煎じて3回に分けて服用するという

あかぎれ、しもやけ、腫れ物などには、生のキクの花の絞り汁を患部に塗布するという

また、夏や冬に採取した、キクの花は蒸してから薄く広げて、陰干しして乾燥したものを、キクノリといい、菊花(きくか)の代用にする

キクの花酒:乾燥したキクの花かキクノリ100グラム、ホワイトリカー1.8リットル、はちみつ0.2リットルくらいを、漬け込んで2〜3ヶ月冷暗所において熟成して、材料を引き上げ布で濾して、さらに3〜4ヶ月熟成する
これは、1回杯1杯1日2杯を限度として、高血圧、頭痛、二日酔い、疲労回復などに、特に二日酔いには効果があるという


 
その他
名の由来は、漢名の菊の音読みから、キクになったという
平安時代の延喜式(えんぎしき/927)には、典薬寮に「黄菊花」の記載があり、この時代には菊が薬として用いられていた

古くは、鞠(きく)と書いたといわれ、キクの頭花の形からついた名だといい、中国北部に自生する頭花の小さい、ホソバアブラギクとされる

現在の栽培されているキクは、天平時代の終わり頃に中国から渡来したもので、平安時代の初めには、中国の故事にならって旧暦9月9日には、重陽の宴が宮中で催されていて、天皇が臣下に菊花酒(きくかしゅ)を賜り、無病息災、長寿延年の縁起を祝うようになった

キクは、渡来後日本で品種改良により優れたものが多く、世界的にも東洋の代表の花として知られています

また、新潟県には、カキノモトという品種の、ショクヨウギクが知られています


 
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Photo Masayuki Tsuno
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