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サンシュユ            (ミズキ科ミズキ属:落葉小高木:樹高 〜5メートル:花期 3〜4月)

薬効
めまい 滋養強壮 インポテンツ 夢精・遺精 頻尿 夜尿症(やにょうしょう)
分布生育場所

科名:ミズキ科/属名:ミズキ属
和名:山茱茰/生薬名:山茱萸(さんしゅゆ)/学名:Cornus officinalis
日本全土で家庭の庭や公園に植えられています。中国、朝鮮半島の原産。
2007/03/08 新潟県新潟市坂井東雪のサンシュユの花


(←拡大画像はクリックします)
サンシュユの花サンシュユの果実

見分け方・特徴

サンシュユは、高さ4〜5メートルの落葉する小高木で、花は、3月ころの早春に葉に先だって小さな黄色い花を塊状に付けます。
葉は対生していて、長さ8〜10センチくらいで、中脈に対して丸みをもった側脈が6〜7対あり、このような葉の特徴は、ミズキ科に共通しています。
秋にはグミのような長さ1.5〜2センチほどの長円形の果実が赤く熟し、味はやや渋みのある甘酸っぱさがあります

この花の咲いている様子からハルコガネバナ、秋に紅熟した果実の様子からサンゴバナなどと呼ばれています

採集と調整
成熟した果実を熱湯に通して半乾きにしてから果実を抑えて種子を抜き出し、果肉だけにしてから日干しにします。
これを生薬(しょうやく)で、山茱萸(さんしゅゆ)といいます。
種子は薬効が期待できませんので抜きとってから使用します。
市販されている山茱萸(さんしゅゆ)の中には種子が入っているものがありますので用いる場合には種子を取り除きます。

市場で和山茱萸(わさんしゅゆ)というものを見かけることがありますが、これはアキグミなどの果実を乾燥したもので山茱萸(さんしゅゆ)の偽物ですから注意が必要です。

薬効・用い方
有効成分は、リンゴ酸、酒石酸、没食子酸のほか、糖類、イリドイド配糖体・モロニサイド、ロガニンなど

山茱萸(さんしゅゆ)は、補腎、強壮薬、めまい、耳鳴り、インポテンツ、遺精、頻尿、老人の夜尿症などに用います。1日量は5〜8グラムで、0.3リットルの水を加えて約半量まで煎じて、こしてから3回に分けて服用します。

漢方の八味地黄丸(はちみじおうがん)は漢方の古い医書である「金匱要略(きんきようりゃく)」に収載されている重要な処方です。
山茱萸(さんしゅゆ)は、この八味地黄丸(はちみじおうがん)に処方されていて、糖尿病、腰痛、動脈硬化、前立腺肥大などに有効とされています。
漢方薬は人によって注意して飲む必要があり、この八味地黄丸(はちみじおうがん)も平素胃腸が弱くて下痢をしやすい人とか、八味地黄丸(はちみじおうがん)を飲んで食欲が減退するような場合は、飲むことを中止しなければなりません。
今日までに実に1800年間も使用されています。この処方は中年以後の老人の薬といわれるもので、のどが乾いて、足腰の冷えや腰痛があって排尿回数が多く残尿感があるような場合に良く効き目があります。

山茱萸酒(さんしゅゆしゅ)
山茱萸(さんしゅゆ)で果実酒を造ります。老人や病後の滋養強壮や疲労回復、冷え性、低血圧、不眠症などの目的で、さかずき一杯づつ飲用します。
山茱萸(さんしゅゆ)の種子を除き乾燥したもの200グラムとほぼ同量の氷砂糖をホワイトリカー1.8リットルに漬け込み2〜3ヶ月冷暗所において、材料を引き上げ、こしてから飲用します。

その他
名前の由来は、漢名の山茱萸(さんしゅゆ)を、そのまま音読みして、サンシュユになりました。
茱萸(しゅゆ)とは、呉茱萸(ごしゅゆ)の別名といわれ、茱萸(しゅす)というように読んだ場合には、サンショウの実を意味するという。
また、萸(ゆ)とは、国訓でグミを意味するというが果実の様子から、山茱萸(さんしゅゆ)の名がついたと思われる。

中国や朝鮮半島の原産で江戸時代に薬用として朝鮮から種子が持ち込まれましたが、今では早春の黄色い花を観賞するために、多くの家庭や公園に植えられている一般的な花木です

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Photo Masayuki Tsuno
E-yakusou.com 2-6-2,sakaihigasi,nishiku,Niigata-city,Japan