大建中湯(だいけんちゅうとう)
適応症 過敏性大腸炎 内臓下垂症 胃弱・胃下垂・胃アトニー 便秘 腹膜炎 虫垂炎 腸狭窄(きょうさく) 腎臓・膀胱結石、尿路結石 ヘルニア
                 
                 
目標 内臓が下垂して腹中に冷感を覚え、嘔吐(おうと)、腹部膨満感があり、腸の蠕動亢進(ぜんどうこうしん)とともに腹痛のはなはだしいもの。

 

構成 蜀椒(しょくしょう):1 乾姜(かんきょう):3 人参(にんじん):2    
を水0.5リットルで煎じ、約0.2リットルとして、かすをとって膠飴(こうい)20を入れて再び火にかけ、よく溶かしてから1日2回温服します。
         
         
備考 本方は、腹中が強く冷えて、腹部膨満感や下からこみ上げてくるような痛みを訴えるもので、腸管の蠕動(ぜんどう)が外部から見えるような症状に用いられます。

本方は、適応者は下痢を伴うことは少ないのですが、軟便であるにもかかわらず、一度に気持ちよく出ない、また、兎糞状のコロコロとした便を出すことがあります。しばしば、便秘しますが、大黄(だいおう)やセンナの入った薬を服用すると、かえって腹痛やしぶり腹が起こって、下剤を使えないという人に適します。

 

 


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