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チョウセンゴヨウ       （マツ科マツ属：常緑高木：樹高 ～35メートル：花期 ～5月）

薬効
滋養強壮 食用
分布生育場所

科名：マツ科/属名：マツ属
和名：朝鮮五葉/生薬名：海松子/学名：Pinus koraiensis
本州・福島県南部～岐阜県、四国東赤石山の深山～高山に自生
朝鮮半島、中国東北部に分布

マツ科マツ属アカマツ（赤松）


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見分け方・特徴

亜高山帯のシラビソ、オオシラビソ、トウヒなどの針葉樹やダケカンバ、ナナカマドなど広葉樹と共生し、乾燥した岩上などにもコメツガ、ネズコなどと混生する
高さ20～35メートル、直径60センチにもなる常緑高木、強い風の場所ではハイマツのように低木状になる
樹皮は灰白色、不規則に剥がれ落ち、剥がれたあとは赤褐色になる
葉は短柄に5枚束生する五葉性で、幅約1ミリ、長さ8～10センチの針状、断面は三角形、白みを帯びた緑色、光沢は無く全体に柔らかい
花は、5～6月に雌雄同種で雌花は淡黄色で新枝の先端につき、雄花は紅黄色でその下につく
果実は、球果で大形の卵形、長さ9～15センチ、直径5～7センチ、開花した翌年10月頃に熟す
種子は、大形の倒卵形で暗紫褐色、長さ約1.2センチで食用、松の実として市販されている
採集と調整
10月頃に種子を採取する
一般的には、ナッツの松の実、海松子（かいしょうし）として市販されている
薬効・用い方
有効成分は、脂肪、タンパク質など、脂肪は100ｇ中に60.8ｇ含まれる
脂肪は、パルミチン酸、ミリスチン酸などの脂肪酸、タンパク質は、アルギン、ヒスチジン、チロジン、グルタミン酸などのアミノ酸を含有する

滋養強壮には、海松子（かいしょうし）を、ピーナツやアーモンドなどと同じように生で食べる


　
その他
名の由来は、葉が5本あり朝鮮半島に多く自生があることから、チョウセンゴヨウの名になった

江戸時代には、朝鮮半島から、海松子（かいしょうし）が輸入されていて、日本産のものより香味がすぐれ良質であるという記述が「大和本草（やまとほんぞう/1708）」にある

寒冷地では、庭木、公園樹、緑化樹として植栽
辺材は、白色で光沢があり、建築材、建具、欄間、仏壇の彫刻などの用途がある
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Photo Masayuki Tsuno
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