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ヒカゲノカズラ    (ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属:多年草:草丈 〜 センチ:花期 〜 月)

薬効
皮膚のただれ/外用 製薬原料
 
分布生育場所

科名:ヒカゲノカズラ科/属名:ヒカゲノカズラ属
和名:日陰の鬘(蔓)/別名:カミダスキ/生薬名:石松子(せきしょうし)/学名:Lycopodium clavatum
北海道〜九州の日本全土の山地〜高山の日陰地
北半球の温帯全域に分布
ヒカゲノカズラ科は世界に約130種、ヒカゲノカズラ属は胞子 のう穂があるものと無いものがあり、日本には22種がある

ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属トウゲシバ(峠芝)


(←拡大画像はクリックします)

見分け方・特徴

茎から白い根を出し、主茎が2メートルも伸びて地上を這い、ところどころで二股状に枝分かれする常緑の多年草
葉は広線形、鮮緑色、光沢があり長さ4〜6ミリ、茎にらせん状〜輪生につく
7〜8月に茎から直立に細い茎を伸ばして上部に2〜4個の胞子のう穂をつける
胞子のうは、胞子葉の内側につき、9月頃に胞子が熟すと胞子のうが破れて、黄色い胞子が煙状に飛びちる
1個の胞子は角の無いピラミッド形の四面体で淡黄色、顕微鏡で見ないと確認できないほど小さい


採集と調整
9〜10月に胞子葉を採取して袋に入れてたたいて胞子(ほうし)を集めたものを、生薬名で石松子(せきしょうし)と呼ぶ


薬効・用い方
有効成分:0.1〜0.2%のアルカロイド(リコポデインほか)、ポリフェノール、フラボノイド、トリテルペンほか

皮膚のただれには、ただれている患部に塗布する

1.薬の製丸剤として、丸薬を形よく仕上げる場合に石松子(せきしょうし)を振り掛けて回転させると球形に仕上がる
2.果樹栽培の花粉増量剤に混ぜて受粉のときに使う
3.精密ダイキャストなどの鋳物工業用に、スカンジナビア半島、北ヨーロッパから輸入している

ヨーロッパでは、腎臓結石を流し出す利尿薬、慢性の泌尿器疾患や肌のかゆみ、荒れを緩和して、肌を保護する作用がある

その他には、爆発的に発火するために花火の原料にもされる


その他
名の由来は、地上を這うつる性の茎を鬘(かずら)/蔓(かずら)に見立て日陰に多く自生することから、ヒカゲノカズラの名になった

別名のカミダスキは、長く伸びた茎を切ったあとも長い間、鮮緑色を保つことから生気があるという意味で、髪飾りや神事を司る場合の人の襷(たすき)に使われた。
「古事記」、「日本書記」、「万葉集」などに記述があり、古くは重要な植物であった。
神話では、岩戸の昔、天岩屋戸(あまのいわやと)に隠れた天照大神(あまてらすおおのかみ)の前で、ヒカゲノカズラの茎を襷(たすき)にして天鈿女命(あまのうずめのみこと)が舞を舞って神様を慰めたことに由来する


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Photo Masayuki Tsuno
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