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モウセンゴケ   （モウセンゴケ科モウセンゴケ属：多年草：草丈 ～20センチ：花期 ～8月）

薬効
咳・喘息
分布生育場所

科名：モウセンゴケ科/属名：モウセンゴケ属
和名：毛氈苔/学名：Drosera rotundifolia
北海道～九州の山地～高山の日当たりの良い湿地、湿気のある岩場などに自生


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見分け方・特徴

根から出る葉は放射状に広がり、2～8センチの長い柄があり大きさは0.5～1センチのスプーン状、紅紫色の腺毛が生えている
葉縁には刺があり、粘性のサンドゥーと呼ぶ液体を分泌して、昆虫を捕獲して消化する
花は、7～8月花柄を伸ばして先端に小さな白色5弁花を数個つける
採集と調整
7～8月の花期に全草を採取して乾燥

注意：希少植物のひとつなので採取はできない
薬効・用い方
有効成分：ナフトキノン類、酵素類、フラボノイド類、揮発油など

ナフトキノン類は、抗菌作用、鎮痙作用があり、咳や喘息を抑制する

百日咳、気管支喘息などの治療や呼吸器官の筋肉を弛緩して呼吸を楽にし、喘息や百日咳の発作を抑制する

モウセンゴケとタイムを混ぜたシロップは、小児の咳止めに用いられる
その他
名の由来は、葉の紅紫色の腺毛を、赤い毛氈に見立てた苔（こけ）として、モウセンゴケの名になった

ヨーロッパ16世紀～17世紀には、モウセンゴケを鬱病（うつびょう）の薬として用いられたという記述が、アイランド草本誌（1735・ケオー（K'Eogh）著）にあり、強い太陽（SUN）の下でさえ露（Dew）を持っているので、元気回復の薬草として考えられていた



　
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Photo Masayuki Tsuno
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