清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
適応症 にきび 顔面湿疹(くさ) 頭部フルンケル 酒さ(しゅさ)      
             
             
目標 上記疾患で患部が首から上に局限して、発赤腫張、化膿性などのものに適します。

 

構成 荊芥(けいがい):1 黄連(おうれん):1 薄荷(はっか):1 梔子(しし):2 枳実(きじつ):1.5
甘草(かんぞう):1.5 川弓(せんきゅう):2.5 黄今(おうごん):2.5 連翹(れんぎょう):2.5 白止(びゃくし):2.5
桔梗(ききょう):2.5 防風(ぼうふう):2.5      
         
備考 本方は、にきびの内服薬として有名ですが、比較的体力のある人、とくに高校生などの若い人で顔一面に出る、発赤腫張など炎症症状が著しく、また化膿しやすい派手な、にきびによく用いられます。女性で月経不順や、のぼせを伴う場合には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)を本方に合わせて服用します。また、炎症症状の強い場合には黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を合わせます。

本方は、にきび以外にも首から上の炎症症状の強い皮膚疾患に用いますが、これらの症状が緩和な場合には、十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)を用います。また、化膿の著しいものには、排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)を考えます。

 

 


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