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「奈良長女薬殺未遂」、ぜんそく治療に使用される「硫酸サルブタモール」を含む、ぜんそく治療薬「ベネトリン吸入液」を使用して長女を殺害未遂。 「奈良長女薬殺未遂事件」、一般的に使用されている、ぜんそく治療薬の気管支拡張剤「硫酸サルブタモール」を含む、ぜんそく治療薬である「ベネトリン吸入液」を、お茶や食事のときに混ぜて飲食させて、長女を殺害未遂した。また、二女・長男も1997年に肺水腫(すいしゅ)で死亡、両親も頻拍やどうきなどの症状で突然緊急入院している。
「気管支拡張剤・硫酸サルブタモール」などは、気管支喘息(ぜんそく)や気管支炎による喘鳴などが改善されるために、ぜんそくの治療に広く用いられています。内服薬・外用吸入薬としても効果がありますが、とくに外用吸入薬は局所的に用いることで、速やかな効果発現と副作用の軽減が期待できるということで、ぜんそく発作の症状改善やぜんそく発作を未然に防ぐ目的で定期的な吸入を行う用い方もあります。
「気管支拡張剤」とは、交感神経のβ受容体が刺激されることによって、気管支の平滑筋が拡張される。これにより気管支喘息や気管支炎による喘鳴が改善されるために、交感神経β受容体刺激薬は、ぜんそく治療に広く用いられている。
「交感神経のβ受容体」とは、交感神経のβ受容体には2つのサブタイプがあり、それぞれβ1、β2受容体といいます。β1受容体は心臓の筋肉や脂肪細胞膜に多く存在します。β2受容体は気管、肺、肝臓、血管、平滑筋に多く存在しています。ですから、ぜんそくなど気管支平滑筋を拡張して発作や喘鳴を抑えたいときの治療には、できるだけβ2受容体を選択的に刺激することが好ましいわけですが、β1受容体刺激が全く無いということはなく、β1受容体が刺激を受けると心拍増加、心臓の収縮力の増加、刺激伝導速度増加などが起こり、β受容体刺激薬でぜんそく発作や喘鳴を抑えたい場合には、動悸や不整脈となり好ましくない副作用になります。甲状腺機能亢進症、高血圧、心疾患、糖尿病などβ1受容体刺激作用によって悪化する可能性をもっている方は注意が必要になります。
2000/08/04
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